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吃音(きつおん)と症状が似ている場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)との違いとは

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吃音を本気で治そうとされている方はこちらの3記事にすべてをまとめてあります

吃音(きつおん)と場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)は特定のシチュエーションだけ言葉が話せないという症状からすれば非常によく似ていますが、実は全く違う病気です。

ここでは吃音と場面緘黙症という同じ言語障害の違いについて見ていきましょう。

場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)

場面緘黙とは、家などではごく普通に話すことができるのに、例えば幼稚園や保育園、学校のような「特定の状況」では、一ヶ月以上声を出して話すことができないことが続く状態をいいます。

普段は普通に話せていることや話せないことを特に気にする風でもないことから、本人がわざと話さないというように思われることがありますがそれは誤解です。本人は話そうとしているのですが、話すハードルが高いため、話せないといったほうがいいでしょう。

人によって話せない場面に差があるものの、その話せない場面というは人によって一定です。最近は不安症や恐怖症の一種と言われるようになっています。

吃音の中でも難発性吃音という大人によく見られるタイプの吃音とよく混同されます。
吃音の症状(伸発、連発、難発・阻止・ブロック)と随伴行動とは

吃音と場面緘黙症の決定的な3つの違い

このように喋れないというところに注目すると似ている2つの病気ですが、違いはおおきく3つあります。

喋れないことに焦っているかどうか

吃音は結果としては喋れていないのですが、喋ろうとはしています。例えるなら普通に喋ろうとした瞬間に声帯や舌などが金縛りにあい、うまく動かすことができずに言葉が出ないといった感じです。

本人は普通に話そうとしていますが、一転急に声が出ない、詰まるとなると焦るでしょう。焦れば焦るほどに声は出ません。また、喋ろうと息を出そうとしているので息を吸うこともできず、呼吸困難な状態にも陥ります。

こうなるとパニックです。こういうことからすれば吃音は赤面症やあがり症などとも間違われやすい病気ですね。
あなたは吃音?あがり症?吃音かどうか自己診断できるチェック表

一方、場面緘黙症は吃音に見られるような動揺や焦りは感じられません。というのも話そうとしているのですが、話す直前に話すことを自らの意思(無意識であれ)で回避しているので動揺は見られません。

だからこそ、場面緘黙症は自ら話すことを放棄した「恥ずかしがり屋」「人見知り」「内気」といったものに誤解されてしまいます。

環境が原因となるかどうか

場面緘黙症は入園や入学、転居や転校時などにより、不安が高まって発症することが多いと言われています。先生から怒られたり、いじめがきっかけになることも多いと聞きます。

要は環境の変化が原因となっているのではないかというのが場面緘黙症です。

しかし、吃音はむしろ環境的な要因は少ないというちゃんとした研究もなされています。
吃音は厳しいしつけや虐待が原因というのは否定されている

あくまでも場面だけで言葉ではない

最後に場面緘黙症はあくまで場面だけ発症します。例えば、家では話せるけど学校では話せないといった感じです。話せない場面ならすべての言葉が話せなくなります。

反面、吃音は電話や人前では話せないが、独り言や歌ならどもらないという特定のシチュエーションということでは同じです。

しかし、一番違うのは特定の言葉という条件でもどもってしまうというのが吃音との違いです。吃音は話せるシチュエーションであってもあいさつや自分の名前といって特定の言葉だけ話せなくなるという特徴を持ちます。

共通点も多い

一方で共通点もやはり多いです。

  • 発症するのは感受性の高い人
  • 原因がじつはわかっていない
  • 幼児期に発症する人が多い
  • 幼児の場合は自然に治ることも多い
  • 特定のシチュエーションのみで発症する

といった具合です。これだけ似ていれば間違われやすいのもうなずけますね。ただ説明した通り、決定的に3つも違いがありますので参考にしてください。

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