基礎知識

あなたは吃音?あがり症?吃音かどうか自己診断できるチェック表

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吃音を本気で治そうとされている方はこちらの3記事にすべてをまとめてあります

「最近よく噛むようになった気がするけどこの噛み癖は吃音だろうか?」

「でも人前でしかどもらないのであがり症かもしれない」

どもり始めた人にとっては自分が吃音かどうか気になりますよね。しかし、わざわざ診断してもらいに病院に行くのも億劫だし、そもそも何科に行けばいいかわからない。

そんなときに自分で簡単な診断ぐらいできたらいいなと思いませんか。ここでは吃音を診断できる簡単な自己診断ができるチェック方法をお教えします。

どもった回数で吃音がわかる

吃音は実は簡単な式でわかります。それがこちらです。

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どもった回数÷文節の数

です。文節とは言葉を不自然にならないように区切ったものです。例えば、

「私は12年間続いたどもりを克服しました」

これを文節で分けると「私は/12年間/続いた/どもりを/克服しました」と5文節です。これを話した時に「・・・ゎたしは」と文頭でどもれば吃音頻度20%(5分の1)となります。

ICレコーダーなどと普段の会話を録音しておき、あとで計算してもいいと思います。どもっている自分を認識してしまうので辛いかもしれませんががんばってみてください。こういうのも治療の第一歩です。

ジャックと豆の木がおすすめ!?

実は日本音声言語医学会ではこの吃音頻度を測るのに「ジャックと豆の木」をオススメの題材として挙げています。

該当の箇所はお話の最初の84文節で、吃音頻度を測るのにちょうどいい長さで、誰でも知っている、しかも話しやすいテンポであるということでこれが題材とされています。

どう思われますか?大人であるあなたは「いや、知っているけど・・・ねぇ・・・」と思われるはずです。どもったかどうかを測るにしても大人がこれを朗読することは少し変ですよね。

恐らくこれは子どもの吃音を測るために出された題材だと思います。

そもそも普段使わない文章で吃音頻度を図って意味があるのかなと正直思います。だからこそ、私としては先ほど言ったとおり、普段の会話を録音したほうがいいと思っています。

吃音頻度の算式が定められている吃音検査法とは

吃音頻度の算式が定まっているのは吃音検査法の中で決まっています。これは長年吃音研究をさぼっていた日本がとりあえず海外の評価法を取り入れたのがきっかけです。

しかし、この検査法がまた問題になっています。海外から取り入れたのはいいのですが、それは40年近く前の1980年。しかも、その後一切改訂されていないようです(海外はどんどん改訂が進んでいる)。

また、先ほどの計算式ですが、これも海外の文節と日本の文節では定義が違うので、そのまま使うのはどうか、という議論もあるようです。日本は吃音治療をしてこなかった、しかも専門家も不足していて吃音後進国です。そのため、これらのような問題が起こっているのですね。

チェック表

このように吃音検査法にいろんな問題があるため、日本独自のチェックリストを作るべきだ、という動きがあります。

例えば、筑波大学の宮本准教授が学会で「日本語版クラッタリングチェックリストの適用可能性の検討」を発表されています。

「検討」ということでまだまだ途中ではあるようですね。全34項目のチェックリストで、それぞれの項目を(当てはまらない⇔よく当てはまる)を4段階評価でチェックしていきます。

言葉がやや専門的で難解であるためまずは医師向けという感じですね。まだまだ一般的に使われるレベルではないとは思いますが、参考程度にどうぞ。

1 力の入らない音節,単語,句の繰り返しがある.
2 始語が遅く,言葉の発達に遅れが見られた.
3 非流暢性症状が生じたのが話し言葉が充分発達してからではなく,比較的早期であり,それが現在まで続いている.
4 次の言葉を想起するのに混乱しており,そのために発話内の語順等の構造が乱れ,言い直ししたりする.
5 「えっとー」,「あのー」,「だからね」,「うーんと」などの言葉,「あー」,「うー」などの挿入あるいは間(pause)を多く用いて次に言う言葉を考える様子がある.
6 最初の言葉を発する時に,次の言葉を想起出来るまで,構音の構えをしたまま止まっている時がある.吃音の blocking とは異なる症状で緊張が見られない.
7 発話速度が速い.
8 外向的な子供で,発話意欲が高く,衝動的なおしゃべりをする.
9 話している際に,息つぎによって区切る箇所が不自然である.
10 構音が不明瞭で,その音が構音出来ないわけではないが,時々省略や置換が見られる.
11 構音に幼児音が残り,サ行→シャ,シュ,シェ,ショに,ツ→チュ等の音の誤りがある.
12 集中させれば,より上手に話すことが出来るが,あまり長くは続かない.
13 他人の指示に従うことが苦手で,忍耐に欠け,人の話をよく聞くことが出来ない.
14 注意散漫で,集中力が乏しい.
15 連続的な事柄を順序立てて話すことが難しい.
16 健忘症の失名詞に似た症状で,語想起に問題が見られる.
17 「それが」,「あっちの」,「ここが」などの代名詞を不適切な箇所で頻繁に使う.
18 文法,構文が未熟で,言語構造に誤りが含まれる.
19 運動的な不器用さや協調性の乏しさが見られる.
20 読みの障害がある.
21 読みづらい文字,ばらばらになってまとまりのない文字を書く.
22 書き言葉にも,話し言葉と同様な誤りが見られ,音節の省略や置換が見られる.
23 利き手の確立が遅れ,左右の認識に混乱している.
24 長い文になると,始めは大きな声で言い,最後の方はモゾモゾと言って消えていくような話し方になる.
25 話したり書いたりするよりは,速く考えているように見える.
26 抽象的なことを推論する能力は高く,算数は平均以上に良く出来る.
27 リズム感が無く,音痴であり,音楽能力が低い.
28 イントネーションが不適切であり,プロソディーが単調である.
29 実年齢よりも幼く,体が小さいあるいは成長が遅い.
30 家族に同様の問題(吃音,構音障害など)を持つ者が存在する.
31 だらしない,注意が足りない,短気,衝動的,忘れっぽい性格である.
32 我慢が出来ない,集中しておらず表面的な態度,あるいは癇癪を起こしやすい(キレやすい)性格である.
33 自分の行動や反応の不適切さに気づきにくく,無関心であり,自己意識が欠如している

最後に

日本における吃音は長年研究されてこなかったことからまだまだこれからのところがあります。

吃音は原因がいまだにわかっていない病気で、しかも日本ではその治療ガイドラインが決まっていないため、医師でさえもなかなじゃ吃音であると診断することが難しいとされています。

自己診断となるとなおのこと難しくなりますので、ここで紹介したチェックリストもあくまでも参考程度に留めておいてください。

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このサイトは12年間におよぶ壮絶な吃音経験をした吃音モンキーが運営しているサイトです。

私の吃音治療の体験を元にした濃い情報を発信しています。吃音に悩まれている方のためになればと思います。
あなたは「吃音は治らない」と思っていませんか?しかし、吃音は治ります。

事実、私は12年間悩んだ吃音を克服できています。ポイントは脳科学です。

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