腹式呼吸や発声練習(ボイトレ)では吃音は治らない理由

「腹式呼吸をしましょう」
「朗読や発声練習を毎日するように」
「発語トレーニングなら吃音きつおんが治ります」

しかし、毎日毎日一生懸命発語トレーニングしてもなぜかいっこうに治りませんよね。

実はこれ治療方法が間違っています。かくいう私も腹式呼吸や発声練習、腹筋などの筋トレもやりましたがいっこうに治りませんでした。このような経験をされている吃音きつおん者は多いと思います。

今でこそ吃音きつおんの知識が増え、吃音きつおん自体も改善しているので、今思えば当時はなんという治療をしていたんだと馬鹿らしくなります。それでは治らない理由をお話していきましょう。

吃音きつおん治療における発語トレーニングってどんなの?

主に3つあります。腹式呼吸、朗読、発声練習(ボイトレ)です。

腹式呼吸

人間は普段は無意識に胸で息をしますが、これは浅い呼吸です。それとは逆に深い呼吸にするのが腹式呼吸です。要は深呼吸のことです。

日本では丹田呼吸法などとも言ったります。非常にリラックスできる呼吸法であることからスポーツマンや緊張する場面で使われます。息を吐くときにお腹を引っ込め、吸うときにお腹を膨らませるイメージをするとうまくできます。

発声練習(ボイトレ)

発声練習は「あえいうえおあお」といった発声練習や歌の練習でよくやるようなボイストレーニングがあります。

ボイストレーニングなんかは歌の技術を向上させるために生まれたものですが、「滑舌の向上」も見込まれるため、吃音きつおん治療でも使われるようになりました。

朗読

朗読とは本など文章を声に出して読むことです。滑舌を良くするために一般的にある本で行う方法と、よくどもる言葉を練習する方法があります。

吃音きつおんは練習すると少しずつどもりが改善するという研究成果もあるので、練習することで徐々に吃音きつおん改善を狙っています。難しい言葉で適応効果なんて言います。

私は朝礼でのあいさつ訓練で決まり文句を唱和しなければいけなかったっため、この適応効果を狙って練習していました。効果はありませんでしたが・・・。恐らく私が難発性吃音きつおんだったからだと思います。

また、発語トレーニングとは違いますが、マウスピースによる矯正なんかも身体的なトレーニングに入っています。

なぜこれらが吃音きつおん治療に良いとされているのか

過去の吃音きつおん研究において流暢に話している時に比べて、どもっているときは声帯に力が入りすぎていることがわかりました。それであれば声帯の力を抜くトレーニングをすればいいというのは当然思い当たるでしょう。

つまり声帯を柔軟にするために腹式呼吸で緊張を解きほぐし、発声練習やボイトレで声をだす感覚を覚え、朗読で話し方を練習するということです。

また、日本では伊沢修二さんという方が楽石社という吃音きつおん矯正所を作りました。同じく声帯に注目し、腹式呼吸、声帯をしめないハヘホ法、引き伸ばし法、さらには精神論を唱えて30年で21,000人を治したという実績を作りました。

これによって日本ではこの発語トレーニングが市民権を得て、吃音きつおんの治療法として定着しました。

もちろん、まったく効果がないかと言えばそうではありません。今でも子どもに多いとされる連発吃音きつおん、伸発吃音きつおんには一定の効果があると思われますが、大人に多いとされる一言目の言葉が出ないという難発吃音きつおんには効果がありません。
吃音きつおんの症状(伸発、連発、難発・阻止・ブロック)と随伴行動とは

治らないという理由

実際に先ほどの21,000人を治した実績があるといっても矯正所の中だけの話で、訓練所から一歩外に出ればたちまち吃音きつおんが再発したらしいです。

さらに声帯を摘出した男性がどもったことによりこの声帯原因説は否定され始めました。

また、難発性吃音きつおんであった私の経験上からも身体的な病気というのはどうも違和感があります。私の言えない言葉は「お疲れ様です」「お世話になっております」や自分の名前や社名といったものでした。

これらが言えないのが声帯が原因とはとても思えません。緊張しているかといえば電話なんか緊張するようなシチュエーションではありません。そもそも一人になったときや歌などは普通にどもりません。

もし本当に身体的な要因であれば「常にどもる」はずです。しかし、どもったりどもらなかったりすることから吃音きつおんは身体的な要因ではないというのが私の経験則です。

ではどうするべきか

ここまでの話で発語トレーニングで吃音きつおんが治らない前時代的な治療方法だということがわかります。

ではどうすればいいの?やっぱり吃音きつおんは治らないの?と思われるかもしれません。

しかし、吃音きつおん脳科学によるアプローチで改善する病気となりつつあります。このサイトで度々お伝えしているように、アメリカやカナダの最先端の吃音きつおん治療研究において脳科学による吃音きつおん治療が最も効果的だと言えます。

ご興味があれば一度見てみてください。
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